土岐市美濃陶磁歴史館企画展「やきものの型」が面白いんです!
土岐市観光協会のGメン加藤です!
土岐市には、美濃焼の歴史を知ることができる「土岐市美濃陶磁歴史館」があるのをご存知ですか?
今から約400年前に茶の湯の流行とともに人気だった美濃桃山陶を中心に、土岐市内で発掘された陶磁器や陶芸家の作品などを、様々なテーマの展示を行っています。
現在は、「やきもの」の作り方に注目した企画展「やきものの型」が開催されています。
「やきもの」の製造過程のうち、成形方法に注目した展示となっています。
「やきもの」の生産が始まった飛鳥時代にはロクロによる成形が行われていました。
先日、私もロクロを体験しましたが、「やきもの」というとロクロを思い浮かべる方が多いと思います。
安土桃山時代から江戸時代初期になると、型による成形が行われます。
ここで使われている型とは、粘土で作った型のことを言います。
この型に、ロクロ成形した素地を、かぶせて形を整えます。
一度作ったものを、さらに型を使って成形するわけですね。
展示品の中に、器の内側に、布目がついているものがありますが、型にかぶせる時に、後ではがしやすくするために、型に布をかぶせていたそうです。
だから、布目が残るんですね!
型を使うことで、四角や扇型、貝殻型などの様々な遊び心あふれる陶器が作れるんです。
ロクロ成形した素地を型にはめる成形方法とは別に、もうひとつ型を使った技法があるんです。
それは、「タタラ」を使った技法です。
「タタラ」って知ってますか?
私は、知りませんでした(笑)
「タタラ」とは、薄い板状にした粘土のことです。
その板状の粘土を、型にかぶせて成形します。
この2つの成形方法を、写真パネルを使ってわかりやすく紹介してあります。
これは、織部の里公園内にある作陶施設「創陶園」で、当時の技法を再現したものです。
その時に、実際に成形した器や使用した型も展示してあります。
この型を使った体験講座(水滴づくり)が、夏休みにワークショップとして行われます。
日にち 8月5日(土)
対象 土岐市内の小学生
詳細は、土岐市文化振興事業団のホームページで後日アップされますので、ご確認ください。
土岐市文化振興事業団
美濃焼と言えば、普通の陶器とは違う斬新なデザインが特徴だと思うんですが、この型の技術で、あの粋なデザインは生まれたんですね!
ハート型をした向付や、2つの違う色の土を合体させた向付があるので、ぜひ見つけてください。
今回は、企画展を担当されている鍋内さん(学芸員)にご案内していただいたので、陶器の知識がない私でも、展示を楽しむことができました!
美濃焼と言えば「織部」が有名ですが、その「織部」は、なんと9種類に区別されるそうです。
全種類聞きましたが、覚えきれませんでしたので、ぜひ、学芸員さんに聞いてみてください!
きっと、スラスラ答えてくれるはずです(笑)
ねっ、鍋内さん!
土岐市美濃陶磁歴史館では、グッズの販売も行っています。
最近、新しいデザインが加わった「ポストカード」と出来たてほやほやの新商品「一筆箋」です!
来館の記念やお土産にいかがですか?
土岐市美濃陶磁歴史館
0572-55-1245
https://www.toki-bunka.or.jp/?page_id=14